こんにちは、Akitamaです。
今回は、IF 関数を使うときに出てくる、論理式と真と偽、 TRUE と FALSE について、整理しておきます。IF 関数の関連のIFS 関数やSUMIF 関数、SUMIFS 関数、COUNTIF 関数などなど、名前にIFが付く関数を使うときの、基本的な考え方ですから、しっかり整理しておきます。
論理式と、真と偽、 TRUE と FALSE の関係と IF 関数
- まず論理式とは、「AとBの値が等しい」とか、「AはBより大きい」とかのように、二つの値の関係を定義した式です。
- 論理式は、比較した結果を、論理値として返します。
- 論理値とは、 TRUE か FALSE の2つのどちらかです。
- 比較が真(正しい)のときは、 TRUE です。
- 比較が偽(間違い)のときは、 FALSE です。
EXCEL では、比較演算子を使って論理式を記述します。
比較演算子は次の6とおりがあります。
比較演算子 | 説明 |
A=B | AとBは等しい |
A<>B | AとBは等しくない |
A>B | AはBより大きい |
A<B | AはBより小さい |
A>=B | AはBと等しい、または、大きい |
A<=B | AはBと等しい、または、小さい |
表でAとBのところには、数値、文字列など直接書く事ができます。
また、A1やB1のようにセルのアドレスを書くと、その中身が比較の対象となります。
一つ、例を挙げてみます。
=IF(A1=1,"1です”,"1ではありません”)
この例では、A1のセルの中身を数値の1と比較しています。
論理式は、A1=1で、A1の中身は数値の1である、という式です。
A1セルの中身が1のとき、このIF関数を入力したセル(たとえばB1)の値は、”1です”という文字列になり、中身が1以外であれば”1ではありません”という文字列になります。
この、A1セルの中身が1の場合、A1=1という論理式の値は、 TRUE となるという事です。
もし、A1セルの中身が数値の2や、文字列の”あああ”であったときは、A1=1の値は FALSE です。
関数は、括弧内の第一番目を第一引数と呼びます。続く第二、第三を第二引数、第三引数。。。
IF関数の第一引数は、論理式を記述します。
そして、論理式の値が真( TRUE )の場合、第二引数を関数の値とします。
反対に、論理式の値が偽( FALSE )の場合、第三引数を関数の値とする仕組みです。
実際に EXCEL に入力してやってみる
こういう表を作ってみました。
表1は、数式の表示で表示しています。
数式の表示方法は、Alt m h と順にキー入力して下さい。
D3のセルに=$C3=”男”と入力します。
これはセルに、C3の値は”男”である。という論理式を=の後に記述して代入する式です。
セルに式を入力するときは、=から始めます。
式は、$C3=”男”で、数式ではなく論理式です。
なので、結果は論理値の TRUE か FALSE が表示されます。
実際にC3セルの中身は”男”ですから、表2でD3のセルは TRUE と表示されました。
同様に、D4のセルは=$C4=”男”と入力します。
セルに、C4の値は”男”である。という論理式を代入する式です。
実際のC4セルの中身は”女”ですから、表2のD4のセルは FALSE と表示されているわけです。
E列は、D列の逆の論理式にしています。
先のD列は、男である、に対して、E列は女であるの論理式です。
従って、論理式の結果は逆の値になっています。
D3が TRUE なら、E3は FALSE 。
D4が FALSE なら、E4は TRUE ということです。
今度は、F列に”男”ではないを入れてみました。
結果は、E列の”女”であると同じ表示になりました。
IF 関数を使った、他の記事も参考にしてみてください。
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